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god eaterを中心にゲームの記事を書きます。時々日常

鬼退治乱戦

 

GEB 鬼退治 乱戦 - YouTube

8年前になるらしい。時が経つのは早い。

このミッションには思い入れがある。初めて縛りを経験し何度も倒れ、何度も考えを巡らせ、何度も技術を磨いたからだ。出撃回数や総合的な時間はRBの布陣が上回る。しかし未知の刺激や新鮮な経験が多い鬼退治の方が体感的な時間は長かった。それだけ強く僕や他のプレイヤーを形成したミッションだったと思う。

 

B時代は簡単に捕喰が出来ない。経験者は知ってると思うが、コンボの最終段と通常の溜め捕喰しか選択肢がないからだ。後々コンボ飛ばしという技が広まり、少なくとも縛りプレイヤーは皆これを使っていたが、コマンドが[コンボを飛ばしたい数だけ◯ボタンを押し、次の攻撃ボタンを押す]という動作を武器の振りモーションの終わり際、ほんの一瞬のうちにやる必要がある。これが戦闘中ましてや乱戦、さらには敵の隙をくぐるように行うのは普通に難しい。

鬼退治に登場するアラガミハンニバル2体。ハンニバルはメリハリのある攻撃と、避けなきゃやられるが避ければチャンスとなる隙を見出せる良アラガミだ。GEBの戦闘システムとよく噛み合った調整の奴ら2体との乱戦は、これ以上なくちょうどいい難易度で僕らを鍛えるに十分だった。被弾や捕喰の空振り、生存や少しの隙を突いた捕喰、あとは神回復など、失敗も成功も多くを経験できた。フロムゲーの感覚とちょっと似ているよね、大袈裟に表現するなら鬼退治は師匠だった。自分で書いといてなんだがミッションを師匠とか笑える。

 

そんな思い入れのある鬼退治を一人でやろうとしたのは単なる思い付き、気まぐれだった気がする。オンラインの盛り上がりもそれなりに収まってきた時期、動画もそこそこ上げており技術や小ネタも残したいものは大体残してきた。やっていないのは乱戦と、その楽しさを表現する動画をまだ撮っていなかったなって。

思いついてからは早い、すぐPCとキャプレコを起動し動画を撮る準備を整えた。あとは実戦だが、それなりに問題があった。今までの録画もそうだったがキャプレコは1秒ほどの遅延がある。今まで効率の動画ばかりで操作に支障はあれどほぼ差し支えないレベルに感じていた(イザヴェルの支部長ブレイク連打を除き)。この状況下で上手く立ち回るには数秒先を見据えた先行入力が必須となる戦いを少なくとも10分以上行わなければいけない。加えて僕は縛り鬼退治をマルチ以外でやったことはないので、この挑戦に心躍るようだった。

 

そして何度も挑む。ほとんど開始2分以内には被弾したり見栄えが良くないといった理由でリタイアした。特に難しかったのは切り上げ変形からの動き。照準を定めて撃つ動作と、切り上げから最速で空中ジャンプして移動する動きが録画環境だと少し下手になる。それだけ普段の切り上げからの動きが体に染み付いていたらしい。B時代の切り上げは使いやすかったほうなんだけれども結局慣れなかった。

バースト維持も大変で、前述した通り捕喰自体が難しく、バーストできないからスタミナ不足でやられたり長時間(20秒程)うろうろするのは見栄えないからそれもやり直す原因になる。一連の戦いでハンニバルの槍突撃や突進を躱して捕喰するのが少し上手くなったかもしれない。昔からカメラの角度や移動の仕方一つ一つにかっこよさや面白さのエンターテイメントを求めていた、そういうのもどんどん出したかった。

 

動画が撮れたのは40〜50テイクの間、それまで5分より続いた戦闘は2回しかなく、やれる時はいつだって突発的だ。結局上げた動画でも一回被弾してるけど、それも含めていいものだと思えた。コンセプトは楽しむことなので完璧じゃない方が合ってる。幸いなことに視聴者からは十分高い評価をもらえた。コメント欄や他の場所で感情が黄色くなる言葉を色々と見かけることに。ただの思い付きでやったことが自身の自信に繋がる要素になった。

 

 

きっかけはなんだっていいが、誰かに影響を与えられた時点で鬼退治乱戦は僕にとってより特別な動画になる。自分のプレイスキルや縛りの思い入れみたいな何かが鬼退治にはたくさん詰まっていたからかな。あれが評価されることはおのずと自身のGE歴の肯定に繋がるようで、他の動画にはない感覚を味わった。そんな特別な動画の思い出話。